よしりん先生の登場です
産経新聞は、
自衛隊は「暴力装置」
という言い方を、
左翼用語であり、
侮蔑語だと
決めつけたようである。
産経抄でも
「官房長官が『暴力装置』と
ののしった自衛隊」
などと書いている。
例え団塊の左翼世代が
レーニンの言葉として
使用していたとしても、
「暴力装置」を言葉狩りする
神経は解せない。
「実力装置」
ならいいらしいが、
わしにはこの方が
さっぱりわからない。
「何の実力?」と尋ねたい。
“ 国家とは、ある一定の領域の内部で
正当な物理的暴力行使の独占を
(実効的に)要求する人間共同体である。
国家以外のすべての団体や個人に対しては、
国家の側で許容した範囲でしか、
物理的暴力行使の権利が認められない。 ”
これが
マックス・ウェーバーの
国家の定義である。
正当な物理的暴力とは、
軍隊と警察に他ならない。
北朝鮮の砲撃を見たら、
軍隊が「暴力装置」だとよくわかる。
『北朝鮮軍は韓国の民間人の家を
砲撃し「実力」を示した』
などと報じたマスコミはない。
「何の実力?」と尋ねたい。
厳密に言えば、
実は自衛隊は
「暴力装置」としては
未完成である。
憲法を改正して
完璧な「暴力装置」に変えなければ、
国家・国民を護ることはできない。